※あくまで個人的

京大医学部の偏った日常

京大医学部の科目でしんどかったものランキング

座学が全て終了し、おそらく全ての単位を取り終わったと思うので、今までの座学を総括していきます。


簡潔に言えば、今までに4人くらい留年しましたけど、まともに試験会場に来れた人間は誰一人留年しなかったので、追試含めるとだいぶ卒業難易度は低いです。臨床科目に関しては過去問を3年くらい真面目に解けば70人くらい落とされることがない限り通りました。

東大生の100倍くらい勉強していないと思います。高校や塾の同期で東大行った人の8割は進振り、院試でのハイレベルな競争で鬱病になったり家庭崩壊したりしています。東大に憧れずに済んで良かった。


まずは客観的に、本試験で落ちた人数と試験範囲の広さの2つの観点からしんどかった科目を選びました。


1.発生学

毎年これが一番きつい。殿堂入りレベル。400ページあるラングマン発生学のどこかから出るという分かりやすく鬼畜な科目。ラングマンの記述を正確に覚えてないと受からないし、しかも追試の方が難しいし、遠慮なく落とす。これだけは京大の方がしんどい。本試50人くらい、追試25人くらい落ちた。私は早々にラングマンを諦めて、過去問だけ勉強したら通ってしまったのであんまりしんどくなかった。最近は過去問だけでは通らないらしいので実に大変。


2.病理各論

2位以下はそこそこしんどいくらい。京大の科目にはらしからぬ出席点があり、毎朝9時半までに教室に入らないとその日のスケッチが書けないというクソ仕様になっているという点でしんどかった。ちなみに試験範囲も病気全部とかなのでまともに勉強するとめちゃ大変。私はしんどすぎて途中で行くのを諦めて落単したが、勉強しなくて済んだのでダメージは少なかった。出席点があれば何とかなるので10人くらいしか落ちていない。追試も難しかったけど、難しすぎて全員通った。


3.薬理学

こいつはテストが2回あって、範囲が薬(ざっくり全部)なので意味不明のカタカナと薬効作用を呪文のように覚えるクソゲーだった。40人くらい本試で落とされた。うちの学年は授業に出席する人間は少ないためか、どこ科目でも先生の印象が悪く、テストで大虐殺されることが頻繁にあった。


4.生化学

一応出席点があるけど、毎年10人くらいしか落ちないから大丈夫と思っていたら80人くらい落とされた。仕方なく勉強して追試を受けに行った思い出。


5. Introduction to biochemistry

通称イントロ。1年の後期にある一般科目。必修で逃れることが出来ず、毎週10時半に出席して即小テストがある。しかも英語。先生も2人いて、片方のヨセフ君に当たるとしっかり授業を聞くことになる。めちゃ目つけられたけどかえって仲良くなった。期末テストも全部英語で記述だったから、まだ勉強する気が残っていた頃で助かった。10人くらいしか落ちなかった気がする。


6.呼吸器

基礎系の科目の方が圧倒的にしんどいのだけど、臨床系で一つ挙げるとしたらこれかなというやつ。何せ過去問と全然違う問題が出て、突然70人くらい落とされたからね。量はそこまで多くないから普通に勉強したら追試は楽勝だった。基礎系がセンター日本史くらいな分量に対してこいつは江戸時代だけとかいうレベル。


次に主観だけで選びました。


1.基礎有機化学

これを選ぶのは私だけでしょう。物理生物で受験した化学アレルギーの私には大変厳しかった。本来1回生前期で取る科目だが、嫌すぎて履修せず、後期で違う先生と落単したやる気ない奴らとダラダラ取ろうと思っていたが、後期の方が試験範囲が1.5倍になるわ、先生は変わらずクソ厳しいやつのまま、と致命的ミスをしてしまった。しっかり出席と小テストがあり、こういう奴のせいで化学が嫌いになったんだとずっと恨んでいた。同級生に土日の2日間ずっと教えてもらって何とかなった。ありがとう。


2.生理学

病理各論もまあまあしんどかったけど、結局真面目に勉強はしてはないので繰り上がりてこいつにしました。

組織学のテストから3日間しかなくて、かつ範囲もバカ多いというクソ科目×クソ日程でまあまあ大変だった記憶。

過去問に手をつけたけど、過去問すら8割くらいまでしか範囲が終わらず、消化器と腎臓とかを丸々諦めて試験を受けた気がする。でも通ってたからヨシ。


あとはそんなにしんどくはなかった気がする。喉元過ぎれば何とやらってやつですね。